生と死を量る二つの手のひらに同じ白さで雪は降りくる 中畑智江
生き伸びるか死ぬかの岐路というよりは、亡くなる可能性の方が高いと察しました。受けとめた手の平の雪片は、体温で溶けます。零れ落ちた涙かもしれません。
生きるか死ぬかの究極の分かれ道であっても、雪は平等に降ります。そして、それぞれの道が同じように白く染まっているさまを見たことによって、作者はいっとき慰められたかもしれません。
生き伸びるか死ぬかの岐路というよりは、亡くなる可能性の方が高いと察しました。受けとめた手の平の雪片は、体温で溶けます。零れ落ちた涙かもしれません。
生きるか死ぬかの究極の分かれ道であっても、雪は平等に降ります。そして、それぞれの道が同じように白く染まっているさまを見たことによって、作者はいっとき慰められたかもしれません。