最近、書き留めたのは正岡子規の短歌です。
足たたば北インヂヤのヒマラヤのエヴェレストなる雪くはましを
脊椎カリエスという病気で体の自由がきかなくなり、床に臥せながら詠んだものです。時代は明治の初め、海外旅行は足が達者な人でも困難です。それでも世界最高峰の山に自分の足で登って、そこにある雪を食べたいものだという意欲、野心に子規のすごさを感じます。体が不自由な分、想像力は旺盛だったでしょうが、雪の白さを体に入れることで、淀んでいるからだと心を清々しくしたいという思いが子規にあったかもしれません。
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