さらしなの歌2

 野の景色など、さらしなの里の魅力を短歌にしています。2024年11月までの歌は「さらしなの歌1」に掲載しています。2022年冬から23年春にかけて作った歌は編集して、フォト歌集「ひかりのキャンバス」を発行。

目の前の世界を照らしている光りたくさんの色でできてる世界
倉島玲子展 ー絵が語ること…。Nostalgic Scenesー @千曲市アートまちかど ~2025年2月9日
けさはここみんなで食べる朝ごはん食べたいものを食べられるだけ
太陽が地球に届けるエネルギーぬくもり変換ここからはじまる
あの尾根の滑降さぞかし気持ちいい翼があるから間に合うきっと
一本のたすきを洗い上げました暮れの掃除に使ってください
まだ夢の中でも3人集まって浴びたい関東いちばん日
ジャイアントインパクトにより飛び散った地球素材の放出口
渡りゆくわたしにずっと付いてくる太陽の子の人懐っこさ
にっぽんの最長河川は白とりの羽ばたきを得て滞らない
半分はどこに落っこちたのだろうわたしは向こうあなたはここを
今日きっといいことがある野を見ればこんなにたくさん八の字の舞い
お日さまが沈みゆく里御麓(おんふもと)そう書き「みろく」と読ませた人いる
雪雲がたち込め暮れるこの里をいつものように見つめる瞳
ポスターに光りが差せば切り抜いた文字そのままに白いさらしな
里人のこころとからだを整える堤防道行くドクターレッド
大地震(ない)で別れた子どもに会いたくても一度抱くを夢みる親岩
大地震(ない)で落ちてしまった子がいても手足さし伸べ救えぬ親岩
やがて来る親岩と子の再会を素直に祝福できないわたし