伝えたい思いが伝わるように書くにはどうしたらいいか。新聞記者の仕事とさらしなの魅力の掘り起こしを長くしてきた経験をもとに、さらしな堂では「夢咲く文 思いの伝わる文章の作り方60」を制作しました。
 作文をするときに「心がけるとよいこと」としてホームページで書いてきたことを加筆修正したり、新たな書きおこしを加えたりして、60項に編集したものです。
 A5判、66ページ。1項を1ページごとに配置し、どこからでも関心のあるところから読んでもらえるようにしています。
 画像をクリックすると、冒頭の10ページがご覧になれます。ご希望の方には1部500円でお分けしています。長野市民新聞の記事(2025年1月18日付)もご覧ください。 

 本を贈呈した茨城県土浦市在住の知人から感想をもらいました。知人は元教員で、学生時代に一緒に柔道の稽古をしました。その縁で、知人が勤務していた中学校で行われた職業学習で、新聞記者について話をしたことがあります。そのときのことも「心がけるとよいこと21」で書いており、これも本に収載しました。60項のうちいくつかの項について、元教員ならではの感想を寄せてくれました。許可をもらい掲載しました。 
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 「夢咲く文」送ってもらってありがとうござました。私の勤務校にも来てもらったこと思い出しました。いくつか感想を。

 3,難しくは書けない「ですます」調
 なるほど、そういえば「しんぶん赤旗」もですます調で、他紙が書かないことをはっきりわかりやすく書いています。

 30,子どもに伝わる表現になっているか
  ほんとそうだよね。ずっと中学校で英語を教えていて、初めて小学校の教頭になった時、低学年の子どもたちに話す時、苦労した。

 10,「あのね、お母さん ー」にある作文の原理
 学校現場では「お母さん、あのね」が一般的かな。最近このような実践が学級の状況によってできないこともある。英語でも三人称単数の学習で家族の話題で自己表現させるのは、難しい世の中になった。

 22,文章で残すことの大切さ
 第二次世界大戦で兵士となった旧ソ連の女性の話を本にした「戦争は女の顔をしていない」に影響受けて書かれたのが「同志少女よ、敵を撃て」。2022年の本屋大賞だった。なかなか考えさせられる本だ。もしまだだったら。
 https://d4p.world/16422
 描いた女性狙撃兵たちは「自分たちと無縁の存在ではない」――「同志少女よ、敵を撃て」

栗原純一拝