自分は何をしてきたか、何をしているか、これからどうするのか、どんなことを考えているか。そうしたことを書いた文章があるなら、まとめて何らかの形にしてタイトルをつけたらどうでしょう。自分がどんな人間であるか知ってもらいやすくなります。伝えたいことが伝わりやすくなるかもしれません。
新聞記者時代は、問題や事件事故があったとき、その分野に詳しい人に話を聞きました。だれに聞くか決めるに当たって一番参考にしたのは、その人の著作物でした。新聞に限らずメディアに登場する人の略歴には大抵、最後に「著書に…」というような情報が添えられています。その人に関する記事を読んでさらに詳しく知りたくなった人には大変役に立つ情報だからです。
著書は、書店やアマゾンで販売されるような商業出版物である必要はありません。自費出版も著作物、著書です。印刷所を使った本でなくてもいいです。プリンターで印刷して糊付けしたり、ホチキスで留めて、ふさわしいタイトルをつければ立派な著作物です。自己紹介では「このようなテーマや観点でつくった手作りの冊子(本)がある」と書きましょう。タイトルをつけるには文章が足りないと感じたときは、新たに書きます。著書という目標が自分の中でできれば、書きたくなってくると思います。
タイトルのつけ方については、心がけ3637をご覧ください。