作文支援業を始めて1年がたちました。これまでに相談に来られた方の大半は女性です。難しい病気を生き延びているそのことを伝えたいという方、高齢者のオーラルヒストリーをまとめたいという方、自分で創作した物語を完成させたいという方…。伝えたい思いの強さ、切実さが、たくさんの女性の中にあると感じています。

「思いを届けたい相手はだれか」と質問し、予算もお聞きして、ふさわしい形をご提案しています。定期刊行している地域誌や新聞の投稿欄、手作り絵本など、発表の仕方はさまざまにあります。

2023年は藤原定家が書写した「更級日記」が国宝に指定される年です。作者の菅原孝標女(すがわらのたかすえのむすめ)が題名に込めた「思い」は、日本の宝となって、さらに多くの人たちに届くことになります。

更級日記には、作者が見たいくつもの「夢」が書かれています。「夢」は「思い」の一つの形です。「夢の作文支援センター」として、これからも多様な思いの形をご提案したいと思っています。