絵本「あんず姫ものがたり」の制作をお手伝いしました

 さらしな堂がある長野県千曲市は、あんずの産地です。そのあんずをモチーフにした絵本「あんず姫ものがたり」の制作のお手伝いをしました。著者の石坂まち子さんも、あんずの木がたくさんある地区にお住まいの方です。
石坂さんがこの物語を作ったのは、2013年、当時の天皇皇后両陛下(現在の上皇皇太后さま)があんずの花見においでになったのがきっかけです。残念ながら、早い春のせいで花の時季が過ぎてしまっていたのですが、地元の方が花のついたあんずの枝を冷蔵庫で保管し、それをご覧いただいただきました。石坂さんは、そのことに心を動かれ、作り始めたそうです。
物語は、戦いで城を焼かれ、一人生き残った幼い姫が主人公。大きなあんずの木がある年老いた家臣の家で育てられ、あんずの実の種を一生懸命ひろいます。あんずの種には妖精が宿っており、姫の成長を見守ります。そして、いつからか食べると元気が出るあんずの種を使った食べ物ができあがります…。
石坂さんは、12枚の色鮮やかな絵をお描きになっており、さらしな堂では、絵に添える文章づくりをお手伝いしました。あんずの実の種を使ったあのおいしい食べ物の由来を、感動的に描いた絵本です。
ヨコA4判、フルカラー、12ページ。インクジェットプリンターで印刷し、背を和紙で包んで固めました。著者のご了解を得て、さらしな堂にも展示してあります。ご希望の方には1部2000円(税別)でお分けしてしいます。
上皇上皇后陛下の千曲市訪問は次のサイトでご覧ください。
https://www.city.chikuma.lg.jp/soshiki/hishokoho/koho_kocho/1/2172.html