包丁を使わずぐぐっと大福を半分こして夫に渡す 岩瀬悦子
片栗粉をまぶした白く丸い大福。
両手の指さきでねじるように引っ張り、ふたつに分ける様子がなまなましくユーモラスに伝わってきます。
もうまるごと一つ食べてしまってはちょっと心配な年配のご夫婦かと思います。会話はそんなにはないとしても、二人の仲の良さがうかがえます。
大福は、大きな幸せの白いかたまりです。(読売新聞歌壇2021年5月10日入選)
☆白の力を借りて自分の思いを表現した歌を「百白百首」のコーナで紹介しています。
信州さらしなの里は、平安時代に綴られた「更級日記」題名の地。元新聞記者が、作者の女性のように伝えたい思いを自分の言葉で綴るお手伝いをしています
包丁を使わずぐぐっと大福を半分こして夫に渡す 岩瀬悦子
片栗粉をまぶした白く丸い大福。
両手の指さきでねじるように引っ張り、ふたつに分ける様子がなまなましくユーモラスに伝わってきます。
もうまるごと一つ食べてしまってはちょっと心配な年配のご夫婦かと思います。会話はそんなにはないとしても、二人の仲の良さがうかがえます。
大福は、大きな幸せの白いかたまりです。(読売新聞歌壇2021年5月10日入選)
☆白の力を借りて自分の思いを表現した歌を「百白百首」のコーナで紹介しています。