文章を作っていて、どうにも書き進めない、どうにも言葉が出てこない、表現が決まらない、ということがあります。そんなとき、歩いたり、走ったりします。
作文を忘れることが大事で、歩き始めや走り始めは行きづまりの解決をたくらむこともありますが、いつのまにか忘れて、なにも考えていない状態になっています。
ランニングは、からだの節ぶしの痛みがとれないので始めました。医師に相談したら、水泳やランニングの全身運動がいいとすすめられました。走り始めてしばらくすると気持ち良くなって、からだは乗り物だと感じます。重たいこと、とりあえずどうでもいいことが沈んでいって、軽い状態になります。さらしな堂の裏には広大な田畑が広がり、その先の千曲川の堤防は歩行者と自転車の専用道です。
そのあとにすぐ行きづまりが開かれるとは限りませんが、なにかリセットされた感じがして、書き進めることができたり、ふさわしい言葉、表現が見つかることがあります。行きづまったら、とにかくいったん筆を置いて、別のことをするのがいいと思います。