長野県国民健康保険団体連合会の広報誌「信濃の国保」9月号の表紙に、郷嶺山(ごうれいやま、千曲市羽尾、旧更級村)の句碑が載りました。
「更級やいまは田毎に稲の花」。江戸時代末期に現在の飯田市に生まれた太田木甫(おおたもっぽ)の俳句です。さらしなの棚田は「田毎の月」がよく知られていますが、この句は田一枚一枚に咲いている白い稲の花、さらに収穫を前に頭(こうべ)を垂れ花のように見事に実っている様子の両方を詠んでいる気がします。以前にこの句を紹介した当サイト(更級への旅116号)をご覧になった編集者から連絡があり、掲載に協力しました。
郷嶺山は里山で、地元以外ではあまり知られていませんが、江戸から昭和にかけて詠まれた和歌や俳句をはじめ、そばを食べられるさらしなの里展望館、親孝行を見守る「姨捨孝子観音」など、「更級」の歴史や魅力に触れられるものがたくさんあります。毎年秋には月見会が行われています。詳しくは次をクリックしてご覧ください。
更級への旅92号「更級の聖地、郷嶺山」
更級への旅115号「郷嶺山は月のテーマパーク?」