都人あこがれの訳を徹底解明・講演会(3月1日)

  都人あこがれチラシ京都市東山区に「新更科」という呼び名のスポットがあったように(シリーズ203205などで紹介)、さらしなは古代から都人のあこがれの地でした。それはなぜなのか。雅なイメージのある都の貴族だけでなく、「わびさび」で簡素なイメージのある松尾芭蕉にとっても、自身の文芸を完成するには一度は訪ねなくてはならない場所でした。一見、交わらない感じのする階層の人たちがなぜ、さらしなへのあこがれを共有していたのか。

 さらしな堂は、長野県の千曲市戸倉芸術文化協会から「さらしな・おばすて」に関してお話する機会(3月1日午後1時半から、千曲市戸倉創造館)を与えていただきました。上記の謎を解くことにつながるお話ができればと思います。プロジェクターで写真と図解をたくさん映し出し、美しいさらしなのイメージがわくようにしたいと思います。都人、芭蕉の美意識は、「ゆるキャラ」文化など現代人の最先端の美意識にもつながっているかもしれません。

 入場無料。講演会終了後、「さらしな」という地名が世界文化遺産級であることを紹介する「地名遺産さらしな」を販売する予定です。