さらしなの里では冬、朝早く起きると得したと感じるときがあります。冠着山(異名・姨捨山)のこの光景です。長野県千曲市更級地区の更級小学校入り口交差点付近でことし1月7日午前7時すぎ、撮影しました。
東に位置する同県上田市方面の山並みから姿を現した太陽の光が、冠着山(1252㍍)の山頂部を浮かび上がらせるのです。この写真では、肉眼で見える光の様子が再現できていないのが残念ですが、向かって左(東側)、子どもを抱いているように見えたことから名付けられた児抱岩(ぼこだきいわ)付近は少し紅色で、ほのかにお化粧をしているように見えます。
積雪のおかげで、山肌の木々の姿も陰影ができています。普段は木々の中で見えない登山のルート沿いの様子もよく分かります。児抱岩の下方には、月読神も祭る冠着山頂の冠着神社への参道入り口がある坊城平が広がっています。シリーズ146、158、170、194などで紹介した冠着十三仏もこの児抱岩の下に連なっています。
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