この写真は、2014年1月7日、長野県千曲市の千曲橋から南側に見えた光景です。千曲橋は旧埴科、更級両郡域をつなぐ橋で、下に日本一長い千曲川が流れています。光の粒と光の帯の奥、左に見えるのが姨捨山の異名を持つ冠着山で、右手の山の緩斜面に広がるのが国の重要文化的景観の姨捨棚田です。
最低気温が氷点下10度近くまで下がったのがこの日。昼過ぎ、車で橋を渡っていると、光が飛び込んできたので、車を堤防に留めて撮影に戻りました。姨捨棚田は道に積もった雪が解け、光りを放っており、棚田の動脈のように見えました。付近の欄干には、さらしなの里の象徴である月と冠着山、そして白い雲と千曲川の流れをデザインした模様が埋め込まれています。このデザイン考案者の気持ちがよく分かりました。
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