この写真はさらしなの里の吉野と呼ばれる棚田でこの6月22日夕、南東の上田方面を撮影しました。満月の一日前の十四夜でしたが、月はほぼ丸。薄暮に現れた月の光景はだんだんと表情を変えていくので見ごたえがあります。地上に近い方が大きく見えます。この月の下には、更級小学校や更級保育園、更級郵便局、さらに稲を植え終えたばかりの棚田も。
吉野という地名は南北朝時代、奈良県吉野山に拠点を築いた後醍醐天皇の皇子、宗良親王(むねよししんのう)が滞在した場所だからという説もあります。宗良親王もこの月を眺めたのでしょうか。宗良親王についてはシリーズ75号をご覧ください。 画像をクリックするとPDFが現れ、印刷できます。