SBCラジオ局プロデューサーの笠原公彦さんから、消滅した更級郡のことについて取材を受けました。「郡」という地名は平成の市町村合併で全国的に激減しましたが、長野県は北海道に次いで2番目に多く残っており、特に下伊那郡は郡としては全国で最多の13の村が今もあり、なんと今も「下伊那の歌」を子どもたちも歌いつないでいるそうです。
番組は5月26日午後3時から40分間、SBCラジオスペシャル「郡って本当に必要なの?」というタイトルで放送されました。エンターテインメント仕立てで、現在も「郡」が人をたばねる枠組みとして機能していることを大変、興味深く紹介しています。郡が古代から果たしてきた政治・行政的な役割も紹介しており、すぐれた教養娯楽番組です。「下伊那の歌」は番組の最後にフルコーラスで聞くことができます。
更級郡は、郡が消滅した地域に住む人たちの話の中に、「郡の魅力」を探るという文脈で登場します。ある年配の男性が「美しい呼び名だったのに」とおっしゃっていたのが、特に耳に残りました。取材を受けた際私は、郡名がなくなったからこそ地名遺産としての「さらしな」を地域の発展に活用したいと話したところ、ちゃんとその部分を使ってくれていて、うれしかったです。かつて更級郡にも「更級郡村数の歌」がありました。更級への旅新聞2号をご覧ください。
ラジオ放送を録音しました。番組名「郡って本当に必要なの?」をクリックすれば、聞くことができます。余裕があるときは、郵便物に郡名も書くようにしましょう。