169号・晩秋、錦秋のさらしなの里

更旅・錦秋の里・サムネイル

 この写真は更級小学校から冠着山方面を撮影したものです。2012年11月25日の朝6時すぎ、カーテンを開けたら一面の冬晴れの青空。家からほぼ正面には見える冠着山の頭の部分だけ、東から上がった太陽の日差しを受けていました。
 さらしなの里を代表する冠着山は周囲の山よりもひとつ頭が抜けて高いので、高所の部分だけ日差しが当たる時間帯があります。
 カメラをつかんで更級小学校に駆け上がりました。以前に、小学校で撮った冠着山の写真がなかなかおもしろかったからです。
 冠着山とそのふもとに広がる仙石区が、中間の山の斜面が影になった瞬間なので、コントラストが大変はっきりしました。朝の日差しの角度はどんどん変わるため、シャッターを何枚も切りました。その中で3人が1人を肩と背中で支える騎馬像(左の写真)の付近で撮ったのがこの写真です。純白、清澄、清楚なイメージを抱かさせる「さらしな」という地名の響きと色彩が重なりました
 騎馬像は明治以降に建てられた木造校舎をを解体し、鉄筋コンクリート校舎となった昭和45年(1970)に建てられたものです。「目を上げ、手を組み、たくましく進む子」をイメージしたものだそうです。それはさらしな小学校の学校目標でもあるそうです。いい場所に建てたものだとあらためて思いました。 

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